氷を噛んで、ごらんよ。
「冷たい。」
うん。「冷たい。」
真実や正義や悪をいくらを語っても。「冷たい。」
今は、自分の事しか、考えられない。「冷たい。」
知っている。「冷たい。」
冷たいことが、今は真実だろ。「冷たい。」
悲しいかい。思考することが、できなくて。「冷たい。」
思考できないことを、楽しめるだろ。「溶けた。」
短い、逃げ道だったな。「貴方が、冷たい。」
自分を知ることが、できなければ、人には冷たく、できない。「優しさとは、違う。」
優しい人間なんか、皆、冷たい人間だ。「貴方は、氷を噛んだことあるの。」
ある。「どうだった。」
冷たかった。相手を冷たいと思った。君と、同じだ。「ありがとう。」
僕も、最後は、そんな気持ちだったよ。今度は、一緒に噛もうか。